TNOSは「TOMIX Traffic model New Operation control System」の略で、トミックスの新しい制御システムです。
TNOSは「TOMIX Traffic model New Operation control System」の略で、トミックスの新しい制御システムです。
主な特徴として
- 同じ本線上に複数の列車が走行できる。駅での追い越しや車庫への入れ替えなどの運転パターンが楽しめる。
- レールに組み込むため、車両への加工は不要。コントローラー側でパラメーター設定を行うことにより車両ごとに加減速率や最高速度、室内灯の点灯などが設定できる。
- 自動で閉塞運転ができる。追突などが(ある程度?)防げる。
- アップデート対応によりレイアウトプラン、運転モードが増える。
本物の鉄道は、それぞれの列車が運転状況により加速や減速を行います。
例えば駅で先行の電車の発車が遅れている場合は、後続の電車が駅の手前で停止したりしますよね。
鉄道模型の場合は同じ本線上には、基本同じ一定の電気を送るため、基本1列車の制御になります。まあ複数置こうと思えばできますが、個別の列車ごとに駅に止めたりは難しいですね。
以前から鉄道模型の自動運転システムではDCC(デジタルコマンドコントロール)と呼ばれているもので、プログラムと車両側へのデコーダー取付加工が必要です。
国内の鉄道模型の会社ではKATOが主なところでDCCフレンドリー仕様なるKATO製の車両であれば、比較的簡単にDCC化ができます。レイアウトでの配線もDCCの方がシンプルです。
KATO製以外でもデコーダーを取り付ければいいのですが、はんだ付けや切ったり削ったりの加工が必要となります。器用な方はDCCもおすすめですね。
ただ、うちのように私鉄系でグリーンマックスやマイクロエース中心に集めているものにとっては「加工失敗」したときのリスクが怖いのです。市場在庫も少なく、再生産もあまりないからですね。
そしてあまり器用ではないので。
「わたし、失敗しますので」
失敗する自信があるんですねー(*^^*)
TOMIXの公式紹介動画
https://www.youtube-nocookie.com/embed/uVujSALoERE?wmode=transparent&vq=hd1080
TOMIX紹介ページ
主な特徴はこちらの公式動画でも紹介されておりますので、一度ご確認ください。
TNOSを始めるのに必要なもの
トミーテック(TOMYTEC)
TOMIX Nゲージ TNOS 新制御システム基本セット 5701 鉄道模型用品
5701
TNOSの基本セットはもちろん必要ですが、実際に組まれるレイアウトプランにあわせたレール、センサー、追加のNDユニットなどが必要になります。
うちのレイアウトではじめに採用したのは、基本セットで試せるNDユニットが1台で済ませられる「レイアウトプラン:4(エンドレスヤード付)にしました。
セットの他に、センサーを8個とDCフィーダーが4個必要になります。
はじめに組んだTNOSのレイアウトです。電車庫はダミー扱い。
ベースはレイアウトプラン4ですが、設置できる場所の制約から駅のポイントレールはカーブポイントを採用。
配線がたくさんありますが、DCフィーダー用4本、ポイント用4本、センサー用8本でNDユニットの1台分が埋まります。
コンパクトにしているため、センサーからギャップまでの制動距離は短くなっております。推奨は140mm以上となっておりますので、車両パラメーター設定で「停車減速率」の設定を高めに調整が必要です。
TNOSで使うセンサーの種類について
TOMIXのTNOSシステムにおいて使用するセンサーもレールによって種類が異なります。
近年のワイドPCレールには
「5567 TCSワイドレール・スラブレール用センサー」
従来のファイントラックには
「5558 TCSワンタッチ装着センサー」
「5559 TCSセンサーレール(2本セット)」
などがあります。
「5567 TCSワイドレール・スラブレール用センサー」は
ワイドレール用で直線レールだけでなく、曲線部にも組み込みが可能です。
トミーテック(TOMYTEC)
TOMIX Nゲージ TCS ワイドレール スラブレール用センサー 5567 鉄道模型用品
5567
「5558 TCSワンタッチ装着センサー」は
従来のファイントラック用でフィーダー取付用の溝がはいっているレールにつけられます。端数レールのS33に取り付ければ最短のセンサーレールになります。
スペースに制約のあるレイアウトにはこれですね。
トミーテック(TOMYTEC)
TOMIX Nゲージ TCS ワンタッチ装着センサー グレー 5558 鉄道模型用品
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「5559 TCSセンサーレール(2本セット)」は
S70直線レールにセンサーがついた商品です。
後付けのセンサーにくらべて、動作の安定感があります。
トミーテック(TOMYTEC)
TOMIX Nゲージ TCS センサーレールS70 F 2本セット 5559 鉄道模型用品
5559
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派生商品としてPC枕木仕様の「5573 TCSセンサーPCレール」もあります。
トミーテック(TOMYTEC)
TOMIX Nゲージ TCSセンサーPCレールS70-PC F 2本セット 5573 鉄道模型用品
5573
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TNOSのコントロールユニットについて
TOMIXのTNOSにおいては、従来のパワーパックのかわりにコントロールユニットにおいて各種設定を行いプランにあわせた運転を行うことができます。
主に左側がレイアウトプランや運転モード選択、パルス電源の周波数設定、車両パラメーター設定などに使用するボタンがならんでおります。
こちらのコントロールユニットで指示を出して、列車の自動運転を行います。
また、上部の「進行」「制限」「停止」「ブレーキ動作」の下にランプが点灯して列車の動作状態が確認できます。
「進行」のみどりが点灯しているときは、青信号で運行している状態で、「制限」は黄色信号、「停止」は赤信号ですね。先行列車に追いつきそうになると黄色や赤が点灯したり、先行車の退避が終わるとみどりに戻ったりと見ていて楽しいですね。
また、手動介入モードもあるので急行運転で通過予定の駅に停車させたり、わざとゆっくり運転して後続の列車を詰まらせたりもできます。
TNOSアップデートについて
TNOSの機能としてアップデートによりレイアウトプランや機能の追加などがおこなわれております。
2020年1月現在では、
第1弾 2019年2月版 コントロールユニットプログラムVr.1.03
第2弾 2019年12月版 コントロールユニットプログラムVr.1.04
第3弾 2020年3月版 レイアウトプラン90、91の追加、既存レイアウトプランへの運転モードの追加
第4弾 2020年5月版 コントロールユニットプログラムVr.1.05
が公開されております。
基本的には「第4弾」のデータは過去3回分のアップデートデータを含みますのでまだの方は、最新版のみで大丈夫だと思います。
また、アップデート方法については以前の記事にて解説しておりますので過去記事を参照ください。
TOMIXの新制御システム「TNOS」のまとめです。
- 同じ本線上に複数の列車が走行できる。駅での追い越しや車庫への入れ替えなどの運転パターンが楽しめる。
- レールに組み込むため、車両への加工は不要。コントローラー側でパラメーター設定を行うことにより車両ごとに加減速率や最高速度、室内灯の点灯などが設定できる。
- 自動で閉塞運転ができる。追突などが(ある程度?)防げる。
- アップデート対応によりレイアウトプラン、運転モードが増える。